勝負その1

明日から静岡県南葛市立病院 (仮名) に実習に行く。
ついでに 25日にその採用試験を受けてくる。(いやもちろんそれがメインだ)
南葛市 (仮名) は静岡市に近い小都市で、南葛市立病院はそこの唯一の大病院である。
なぜこの病院を受けるかというと、
積極的理由

  1. ある地域の人がみんな来るようなバランスの取れた病院で研修したい (東京の病院は専門分化しているのでこの条件が難しい)
  2. 給料が高い (年収 1年目 400万、2年目 550万 (たぶん税込)。じつは静岡ではふつうなのだが、東京でこのクラスはあまりない。なぜか研修医給与は田舎ほど高い傾向にある)
  3. (ほどほどの) 田舎ぐらしがしたい気分だ。
  4. 春休みに行った説明会で印象が良かった。建物とかも (写真で見るかぎり) きれいそうだ。
  5. この病院は研修 2年目のカリキュラムとして、「産婦人科、小児科、精神科、地域医療をそれぞれ 3ヶ月ずつ必修」という布陣を敷いた。これは厚生省おすすめのカリキュラムのはずであるが、じっさいにはほとんどの病院が採らないカリキュラムである。なぜなら自由選択期間がないと学生に敬遠されるからだ。それと、他のマイナー科も研修医を欲しがるからだろう。多くの病院が採るのは、「産婦、小児、精神、地域医療 各 1ヶ月ずつ必修 (これが制度上の最小限)、残りの 8ヶ月は自由選択」のようなカリキュラムである。その中であえて「自由選択無し」を打ち出した、その意気やよし、と私は思った。私はもともと小児科と精神科はしっかりやりたかったので、利害が一致した、ということもある。産婦人科 3ヶ月は...、まあ、我慢だ。

消極的理由

  1. 静岡県には、医学部が一つしかない。浜松医科大学である。つまり、県の東側、静岡市圏には、けっこう人口がいるにもかかわらず、医学部はない。ということは、このあたりの病院は研修医不足であり、競争率が低いと見た。
  2. 上に書いたように、2年目に自由選択期間が無い。これでは、たとえば耳鼻科、眼科等を志望する学生は受けないだろう。内科、外科志望者もあまり来ないかもしれない。ということは、競争率が低いと見た。
  3. この病院は私の通う最果大学 (仮名) の系列病院であるっぽい。しかも小児科のトップ級に、磯山小児科教授 (仮名) の同期生が 2人も居るので、磯山教授に書いていただいた推薦状は有効であると期待される。本当にそうかは知らんが。(ちなみにこのことは磯山教授に推薦状をお願いした後で偶然知った。さて、これも何かの縁、だろうか。)

自分のためもあって志望動機を整理してみた。さて、面接ではどれを言おうかな。